グルテンフリーの食生活を送る中で、美味しいクラッカーを見つけるのは意外と難しいと感じていませんか。市販の選択肢を探しても、原材料が米粉のものは食感が物足りなかったり、無添加にこだわると種類が限られたり。人気のカルディや成城石井の棚を眺めても、どれが本当におすすめなのか迷ってしまいます。かつて楽しんだリッツのような軽やかなお菓子が恋しくなったり、iHerbで海外製品を探してみたり、いっそ自分でレシピを調べて作ってみようかと考えたりと、理想の一品への道のりは遠く感じられるかもしれません。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、本当に美味しいクラッカー グルテンフリーの選び方から、具体的なおすすめ商品までを徹底的に解説します。
- 本当に美味しいと評判の定番グルテンフリークラッカーが分かる
- カルディや成城石井など身近な店で買える商品が分かる
- 原材料や食べ方など目的別の選び方が理解できる
- 購入以外の選択肢として簡単な手作りレシピも学べる
市販で人気!美味しいクラッカーでグルテンフリー5選
編集部おすすめ!本当に美味しいクラッカー

「グルテンフリーのクラッカーは、味が淡白だったり、食感が硬すぎたり…」そんな風に感じた経験から、新しい商品を試すのに少し慎重になっている方もいらっしゃるかもしれません。グルテンを使わないことで、満足のいく食感や風味を出すのは確かに難しい技術です。しかし、近年ではメーカーの努力と研究により、小麦製品に引けを取らない、あるいはそれを超える魅力を持つ素晴らしいクラッカーが数多く登場しています。
ここでは、数ある市販品の中から、グルテンフリーであることを忘れてしまうほど「本当に美味しい」と自信を持っておすすめできる商品を3つ厳選しました。味のバランス、食感の楽しさ、そして日常での入手のしやすさという3つの基準で選び抜いた、それぞれの魅力を持つラインナップです。
商品名 | 主な特徴 | 主な原材料 | 食感 | おすすめの食べ方 |
ORGRAN グルテンフリー クリスプブレッド | オーストラリアの専門メーカー製。極薄で軽い食感が特徴。 | 米粉、とうもろこし | パリパリ、サクッと軽い | クリームチーズ、パテ、生ハム |
禾(nogi) グルテンフリークラッカー | 国産米粉100%使用。和風のフレーバーが楽しめる。 | 米粉、大豆粉 | サクサク、カリカリ | ワインやビールのお供、お茶請け |
TABIRACO グルテンフリークラッカー | アレルギー28品目不使用。ユニークなフレーバーが魅力。 | 米粉、コーンスターチ | パリッ、軽い | スープのクルトン代わり、おやつ |
ORGRAN グルテンフリー クリスプブレッド・クラッカー
オーストラリアでグルテンフリー食品を専門に製造する「ORGRAN」社。その中でも、世界的な定番商品として長く愛されているのがこのクリスプブレッドです。米粉とコーンミールを主原料とした生地を極限まで薄く焼き上げることで、驚くほど軽やかで繊細な「パリッ」という食感を実現しています。塩味も香りもごく控えめで、主張しすぎないプレーンな味わいが最大の魅力です。このシンプルさゆえに、クリーミーなブリーチーズから塩味の強いブルーチーズ、濃厚なレバーパテ、しっとりとした生ハムまで、あらゆる食材の風味と食感を見事に引き立てます。パーティーでカナッペのベースとして使えば、主役のトッピングの味を一切邪魔することなく、名脇役として活躍してくれるでしょう。小麦、乳製品、卵、大豆、ナッツ類など、多くの食品でアレルゲンとなりうる原材料を使用していない点も、多くの方が安心して手に取れる理由です。
禾(nogi) グルテンフリークラッカー
日本の米菓文化の技術を活かし、佐賀県産の米粉を100%使用して作られる「禾(nogi)」のクラッカーは、国産ブランドならではの繊細さとこだわりが光る一品です。きめ細やかな国産米の米粉を使うことで、ただ硬いだけではない、サクサクと心地よい歯ごたえの中に、お米本来の優しい甘みと香ばしさが感じられます。「ゆずこしょう」や「ごまきのこ」といったフレーバーは、まさに日本の食文化から生まれたもの。ピリッとした柚子の香りと唐辛子の辛みが効いた「ゆずこしょう」は、辛口の白ワインや日本酒との相性が抜群です。化学調味料に頼らず、干し椎茸のうま味などを活かした自然な味わいを大切にしているため、素材の良さをじっくりと味わいたい方におすすめできます。
TABIRACO グルテンフリークラッカー
「誰もが安心して同じものを一緒に楽しめるように」という想いから、食物アレルギー表示制度で定められた特定原材料等28品目を一切使用しない製品づくりを徹底しているのが「TABIRACO」です。これは、単にグルテンフリーであるだけでなく、より多くのアレルギーを持つ方々にとって重要な選択基準となります。その上で、「キノコラーメン味」のような、遊び心あふれる斬新なフレーバーを展開しているのが大きな魅力です。干し椎茸の自然なうま味とガーリックのパンチが効いた風味は、一度食べ始めると止まらなくなる美味しさ。軽い食感を活かして、砕いてスープやサラダに浮かべるクルトン代わりにするのも、料理のアクセントとして非常に面白い使い方です。お子様も大人も楽しめる味わいは、家族のおやつタイムにもぴったりです。
市販で買える場所|カルディ・成城石井・iHerb

グルテンフリークラッカーをいざ探そうと思った時、「一体どこに行けばいいの?」と迷うこともあるでしょう。以前に比べて選択肢は格段に増えましたが、お店の特性によって品揃えは大きく異なります。ここでは、代表的な3つの購入先の特徴と、そこで出会える商品の傾向について詳しく解説します。
カルディコーヒーファーム
世界中から集められたユニークな食材が所狭しと並ぶカルディは、宝探しのような感覚でグルテンフリークラッカーを探せる場所です。特に、ヨーロッパや東南アジアからの輸入スナックが豊富で、日本ではまだあまり知られていないブランドの製品が見つかることもあります。前述の「ORGRAN」シリーズのように、グルテンフリー市場では定番となっている輸入品が扱われている可能性も高いです。クラッカーだけでなく、合わせるためのチーズ、生ハム、オリーブの瓶詰なども一緒に購入できるため、一度の買い物で食卓の準備が整うのが大きな利点です。ただし、人気商品は品切れになりやすいため、気になる商品を見つけたら、その機会に手に入れておくことをおすすめします。
成城石井
「食にこだわり、豊かな食生活を創造する」という理念を掲げる成城石井は、品質を重視する方に最適な選択肢です。ここで見つかるグルテンフリークラッカーは、価格帯がやや高めな傾向にありますが、その分、原材料や製法に並々ならぬこだわりが込められています。オーガニック認証を受けた原材料を使用していたり、伝統的な製法で丁寧に作られたりと、作り手の哲学が感じられる商品に出会えます。自社で直接輸入している珍しい商品や、「成城石井desica」シリーズのようなプライベートブランドで、質の高いスナックが展開されている可能性もあります。大切な人へのおもてなしや、自分へのご褒美として、少し特別なクラッカーを探している場合に訪れると、満足のいく一品が見つかるでしょう。
iHerb(アイハーブ)
アメリカを拠点に、世界中の自然派食品やサプリメントを扱う巨大オンラインストアiHerbは、グルテンフリークラッカーの品揃えにおいて他の追随を許しません。日本の実店舗ではまず見かけないような、多様な原材料から作られた製品が魅力です。「アーモンドフラワー100%」のクラッカーや、フラックスシード、チアシード、ごまなどがぎっしりと詰まった「シードクラッカー」など、栄養価が高く、食感もユニークなものが豊富に揃っています。最大のメリットは、数千件にも及ぶユーザーレビューを参考にできる点です。「日本人」でレビューを絞り込む機能を使えば、同じ味覚を持つユーザーのリアルな感想をチェックできるため、購入の失敗を大幅に減らすことができます。日常的にグルエンフリー生活を送る方にとって、品揃え、価格、情報のすべての面で、非常に頼りになる存在です。
クラッカーでグルテンフリー選び方の完全ガイド
無添加や米粉など原材料で選ぶポイント

グルテンフリーという大きな枠組みの中で、本当に満足できるクラッカーを見つける旅は、次に「原材料」という、より深い階層へと進みます。味や食感を最終的に決定づけるのは、何から作られているかという点です。ここでは、特に重要な選択基準となる「無添加」へのこだわりと、主原料として広く使われる「米粉」の特性について掘り下げて解説します。
無添加へのこだわり
健康への関心が高まる中で、単にアレルゲンを避けるだけでなく、身体に余計なものを入れたくないと考える方が増えています。その際に指標となるのが「無添加」という考え方です。市販のクラッカーには、食感を均一にするための乳化剤、風味を強化するための化学調味料(アミノ酸等)、日持ちをさせるための保存料などが使われることがあります。
「無添加」を謳う製品は、これらの人工的な添加物を使用せず、原材料表に記載されているのが「米粉、塩、油、ごま」といった、家庭のキッチンにあるようなシンプルな素材のみであることが多いのが特徴です。これにより、素材そのものの素朴で優しい味わいを楽しむことができます。特に、味覚が敏感なお子様のおやつや、食材の繊細な風味を大切にしたいと考える方にとって、無添加であることは重要な選択基準となります。ただし、「無添加」という言葉には法的に厳密な定義がないため、パッケージの表面だけでなく、裏面の原材料表示を自分の目でしっかりと確認し、納得できるものを選ぶ習慣が大切です。
主原料「米粉」の特徴

日本のグルテンフリークラッカー市場において、主役とも言える存在が「米粉」です。私たち日本人にとって最も馴染み深い穀物であるお米から作られる米粉は、グルテンフリー製品に多くの恩恵をもたらします。
米粉を主原料とするクラッカーの最大の魅力は、お米由来の穏やかで自然な甘みと、焼いた時の香ばしい風味です。また、小麦粉とは異なる、軽やかでクリスピーな食感に仕上がる傾向があります。特に、日本で製粉される米粉は粒子が非常に細かいものが多く、これが口溶けの良さや、ざらつきのない滑らかな食感に繋がっています。製品の品質を重視する方は、ぜひ「国産米」を使用した製品を選んでみてください。
参考資料:農林水産省『米粉の用途別基準』及び『米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン』の公表について
ただし、米粉100%のクラッカーは、製品によってはやや硬めのしっかりとした歯ごたえになることもあります。もし、より軽快でサクサクとした口当たりを求めるのであれば、原材料に「コーンスターチ」や「タピオカスターチ」などがブレンドされているものを選ぶと、理想の食感に出会いやすくなるでしょう。
甘いお菓子用やリッツの代替品を探す

グルテンフリークラッカーの世界は、塩味でおつまみとして楽しむものだけにとどまりません。午後のティータイムを彩る甘いお菓子としての側面や、多くの人が慣れ親しんだ特定のクラッカーの食感を求める声に応える製品も登場しています。ここでは、クラッカーの持つ多様な可能性について探っていきます。
お菓子として楽しめる甘いクラッカー
シナモンとリンゴの優しい香り、メープルシロップの奥深い甘さ、あるいはココナッツシュガーの香ばしい風味。これらでほんのりと甘く味付けされたグルテンフリークラッカーは、コーヒーや紅茶との相性が抜群の、立派なスイーツとなります。生地にドライフルーツやナッツが練り込まれたタイプもあり、食物繊維やビタミン、ミネラルを美味しく摂取できるのが嬉しいポイントです。
こうした甘いクラッカーは、小腹が空いたけれどスナック菓子には少し罪悪感がある、という時の賢い選択肢になります。砕いてヨーグルトやアイスクリームのトッピングにすれば、食感のアクセントとしても楽しめます。特にiHerbのような海外の自然食品を扱うオンラインストアでは、日本では見かけないような多様なフレーバーの甘いクラッカーが豊富に揃っており、選ぶ楽しさも味わえます。
リッツの代替品を探す
長年にわたり世界中で愛されてきたクラッカー「リッツ」。あの唯一無二の、サクサクと空気のように軽い食感、そして口の中に広がる程よい塩味とバターのような風味を、グルテンフリーで再現したいと願う方は少なくありません。
小麦粉と油脂が織りなすあの食感を完全に再現することは非常に難しい挑戦ですが、近いものを探すことは可能です。重要なのは、原材料の組み合わせに注目すること。米粉だけでなく、軽い食感を生み出す「とうもろこし粉(コーンミール)」や「タピオカスターチ」が使われていること、そして生地が薄く焼かれていることが、あの軽やかさに近づくための鍵となります。また、風味の面では、原材料にバターや、バターの風味を思わせる植物性油脂が使われているかもポイントです。例えば、オーストラリアの「ORGRAN」社のクリスプブレッドは、その圧倒的な薄さと軽やかさから、リッツの代替品として名前が挙がることが多い代表的な商品です。
購入以外の選択肢、手作りする簡単レシピ

市販のグルテンフリークラッカーを探求する中で、なかなか理想の一品に出会えない、あるいは添加物を完全に排除し、原材料を自分でコントロールしたいという思いが強まったなら、手作り(ホームメイド)に挑戦するのも非常に素晴らしい選択肢です。手作りには、①原材料を完全に把握できる安心感、②市販品よりコストを抑えられる可能性、③好みのハーブやスパイスで無限に風味をカスタマイズできる楽しさ、という大きなメリットがあります。
ここでは、栄養価の高さで注目される雑穀「ソルガムきび」を使った、香ばしくて味わい深いクラッカーの基本レシピをご紹介します。
ソルガムきびのグルテンフリークラッカー
ソルガムきび(別名:たかきび、こうりゃん)は、グルテンを含まないだけでなく、現代人に不足しがちな食物繊維やマグネシウム、鉄分といったミネラルを豊富に含むことで知られています。風味は、とうもろこしに似たほのかな甘みと香ばしさがあり、クラッカーの生地に深い味わいを与えてくれます。このレシピでは、米粉やコーンミールとブレンドすることで、ザクザクとした食べ応えのある満足度の高い食感を目指します。
材料(作りやすい分量)
- ソルガムきび粉
- 約90g
- 米粉
- 約30g
- コーンミール
- 約30g
- ベーキングパウダー
- 小さじ1/2
- 冷えたバター(またはココナッツオイル)
- 約50g
- 冷水
- 大さじ5〜7
- 塩、粗びき黒こしょう、お好みの乾燥ハーブ(ローズマリー、タイムなど)
- 適量
作り方の手順
- オーブンを200度に予熱し、天板にクッキングシートを敷いておきます。
- ボウルにソルガムきび粉、米粉、コーンミール、ベーキングパウダー、塩、こしょう、ハーブをすべて入れ、泡立て器などで均一になるように混ぜ合わせます。
- 1cm角に切った冷えたバターを加え、指先やスケッパー(カード)で、バターを潰しながら粉とすり合わせるように混ぜていきます。全体がパン粉のような、そぼろ状になればOKです。
- 冷水を少しずつ加えながら、ゴムベラなどで切るように混ぜ、生地がひとまとまりになるまで続けます。水分量は粉の状態によって変わるので、入れすぎに注意してください。
- 生地をラップに包み、冷蔵庫で最低15分、できれば30分ほど休ませます。
- クッキングシートの上で、休ませた生地をめん棒で2〜3mmの薄さに均一に伸ばします。
- 包丁やピザカッターで好みの大きさにカットし、フォークで表面に数カ所、空気穴を開けます。
- 予熱したオーブンで約20分、縁がきれいな焼き色になるまで焼きます。
- 焼き上がったクラッカーは、天板の上で冷ますと、余分な水分が飛んでより一層カリッとした食感になります。
アレンジのヒント
このレシピはあくまで基本です。ハーブの代わりに粉チーズやカレー粉を加えれば、おつまみに最適なスパイシーなクラッカーになります。また、塩の代わりに少量のメープルシロップやきび砂糖を加え、シナモンやナツメグを効かせれば、甘いおやつクラッカーにも変身します。ぜひ、あなただけのオリジナルフレーバーを見つけてみてください。
あなたに合うクラッカー グルテンフリーの選び方

- 美味しいクラッカーを探すならORGRANや禾が定番でおすすめ
- 軽い食感とプレーンな味を求めるならORGRANのクリスプブレッド
- 国産米粉の風味と和風の味付けを楽しみたいなら禾のクラッカー
- アレルギー対応やユニークな味ならTABIRACOも選択肢になる
- カルディではORGRANなどユニークな輸入品が見つかる可能性がある
- 成城石井では国内外の高品質でプレミアムな商品が手に入る
- 品揃えの豊富さで選ぶならオンラインストアのiHerbが最も充実
- 健康を意識するなら化学調味料などを含まない無添加表示を確認
- 日本の商品は米粉が主流で軽い食感と自然な甘みが特徴である
- おやつとして楽しみたい場合は甘い味付けのクラッカーも存在する
- リッツの代替を探すなら薄焼きで軽い食感のものが近しいだろう
- 市販品に満足できない場合は手作りするのも一つの楽しい選択肢
- 手作りならソルガムきび粉などを使うと栄養価も高められる
- チーズやパテと合わせる食事用か、おやつ用か目的を明確にする
- 最終的には自分の好みやライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切