リコッタサラータ完全ガイド|燻製版・代用・購入方法

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
リコッタサラータ

リコッタサラータは、近年注目を集めているセミハードタイプのナチュラルチーズです。リコッタサラータとは何か、リコッタチーズの違いやカッテージの違いを知らないと、使い方に迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、リコッタサラータの特徴や食べ方、さらに自宅でできる作り方まで詳しく解説します。アフミカータと呼ばれる燻製タイプや、代用できるチーズについても紹介します。また、カルディや成城石井などの販売店情報やおすすめのレシピもまとめています。リコッタサラータを使いこなして、普段の料理をワンランクアップさせてみましょう。

この記事のポイント
  • リコッタサラータの特徴やリコッタチーズとの違いを理解できる
  • リコッタサラータの食べ方や使い方の具体例がわかる
  • 購入先や販売店、代用チーズの選び方がわかる
  • アフミカータや自宅での作り方について学べる
目次

リコッタサラータの特徴・違い・基礎知識を徹底解説

どんなチーズ?リコッタチーズやカッテージとの違い

リコッタサラータ

リコッタサラータとは、リコッタチーズをさらに加工して熟成させたセミハードタイプのナチュラルチーズです。フレッシュなリコッタチーズから水分を抜き、塩漬けを行い、約30日以上熟成させて作られます。その結果、食感はやや硬めでしっとりとし、塩味がしっかり効いているのが特徴です。

リコッタサラータを理解するために、他の似たチーズと比較してみましょう。

スクロールできます
チーズ名特徴食感味わい主な用途
リコッタホエー(乳清)から作る柔らかい甘みとミルク感デザート、パスタ、パンケーキ
カッテージ牛乳を酢などで凝固ポロポロさっぱり酸味サラダ、ダイエット食
リコッタサラータリコッタを塩漬け熟成やや硬め塩気とコクパスタ、サラダ、カルパッチョ

このように、リコッタサラータは他のリコッタやカッテージチーズと比べて、保存性が高く、しっかりした塩気と旨味が特徴です。リコッタが甘みとフレッシュさを楽しむチーズであるのに対し、リコッタサラータは「ミルキーな塩」とも例えられる調味料的な使い方ができます。

そのため、トマト系のパスタやサラダの仕上げにすりおろして加えると、料理全体の味を引き締め、食材の甘みを引き立ててくれるでしょう。

食べ方と基本の使い方

リコッタサラータ

リコッタサラータは、料理の仕上げやトッピングに最適なチーズです。理由は、強めの塩味とコクがあるため、そのまま大量に食べるよりも少量で料理に深みを与えやすいからです。

まず基本的な使い方として、すりおろしが定番です。パスタに振りかけたり、ミネストローネの仕上げに加えたりするだけで、全体の味に奥行きが生まれます。特にシチリアの「ノルマ風パスタ(茄子とトマトソースのパスタ)」では欠かせない存在です。

また、カルパッチョのアクセントとして薄く削って添えるのもおすすめです。魚介類やタコのカルパッチョに合わせると、塩気が食材の甘みを引き立ててくれます。

一方で注意点もあります。塩分が強いため、食材に塩を加える前にリコッタサラータの量を決めておくのがポイントです。入れすぎると全体が塩辛くなってしまう可能性があります。

次のような食べ方も試しやすいです。

  • トマトとモッツァレラのカプレーゼに追加
  • グリル野菜のトッピング
  • アイスクリームやフルーツのアクセントに少量削る

つまり、リコッタサラータは「削って乗せる」「すりおろして振る」が基本の使い方です。料理の最後に加えるだけで、プロのような仕上がりが簡単に演出できます。

アフミカータ(燻製版)の魅力

リコッタサラータ

リコッタ サラータのアフミカータは、リコッタサラータを燻製加工したバリエーションです。通常のリコッタサラータに比べて、スモーキーな香りと深みのある風味が加わっています。

アフミカータの最大の魅力は、料理に複雑な香りをプラスできる点です。燻製の香ばしさが食材全体に広がり、ワンランク上の味わいに仕上がります。特に肉料理や魚介のカルパッチョとの相性は抜群です。薄くスライスして前菜に添えたり、温野菜の上に散らしても香りが引き立ちます。

もう一つの特徴は、単体で食べても十分に楽しめる点です。ワインやウイスキーと一緒に少しずつ味わうと、ミルキーさと燻製のバランスを感じられるでしょう。特にシチリア産の白ワインなどと合わせると、相乗効果でより豊かな味わいを堪能できます。

ただし、燻製香が強いため、全ての料理に合うわけではありません。あっさりした料理やデザート系には使いづらい場合もあります。そのため、使う料理を選ぶことが大切です。

代用チーズは?入手困難時の選択肢

リコッタサラータ

リコッタサラータが手に入りにくい場合、いくつかの代用チーズを使うことが可能です。代用品を選ぶ際は「塩味」「食感」「すりおろし可能か」の3点を考慮するとよいでしょう。

代表的な代用チーズは以下の通りです。

スクロールできます
代用チーズ代用しやすさ特徴
フェタチーズ中程度塩味と酸味が強め。水分は多めなので水切りが必要
ペコリーノ・ロマーノ高い塩味と硬さが近く、すりおろしやすい
パルミジャーノ・レッジャーノ高い旨味が強く、すりおろしやすいが塩味はやや控えめ
グラナ・パダーノ高いパルミジャーノよりマイルドで使いやすい

ペコリーノ・ロマーノは特に代用に適しています。塩気の強さや食感がリコッタサラータに近く、同じように料理の仕上げに削って使えます。

一方、フェタチーズは水分が多くそのままでは使いにくいため、よく水切りしてから使用するのがポイントです。パルミジャーノやグラナ・パダーノは入手性が良く、家庭料理では代用品として十分機能します。

どの代用品も完璧な代わりにはなりませんが、料理の目的に応じて選べば十分に美味しい仕上がりになります。

リコッタ サラータの入手方法・活用法・作り方まで完全ガイド

  • 作り方|自宅でできる簡単手順
  • カルディ・成城石井で買える?販売店情報
  • リコッタサラータの特徴と使い方を総まとめ

作り方|自宅でできる簡単手順

リコッタサラータ

自宅でリコッタサラータを作るには、材料はリコッタチーズと塩だけでシンプルです。手間はありますが、安全に仕上がり、できたての風味を楽しめます。

  1. リコッタを水切りする
     清潔なキッチンペーパーに包んで冷蔵庫で12時間置き、しっかり水分を抜きます。
  2. 塩漬け工程
     水切りが終わったら全体に粗塩をまぶし、再びキッチンペーパーで包んで冷蔵庫へ。12時間ごとに塩を変えて3~4回繰り返します。
  3. 熟成させる
     塩漬け後、風通しが良い冷蔵環境で10~30日乾燥熟成します。途中で風味を確認しながら調整してください。
  4. 仕上げと保管
     表面の乾燥具合が均一になったら完成です。10℃以下で保管し、開封後は1〜2週間で使い切るのが目安です。

この作り方なら、家庭で手軽に「ミルキーな塩味」が楽しめるリコッタサラータが完成します。ただし、湿度や温度によって乾きに差が出るため、湿度管理と熟成時間の調整が重要です。

カルディ・成城石井で買える?販売店情報

リコッタサラータ

カルディや成城石井でリコッタサラータを探す人が多いですが、店舗によって在庫状況が異なります。

  • カルディ:フレッシュリコッタは時々販売されていますが、塩漬け熟成タイプは取り扱いが少ないようです。取り扱いがある場合は、店頭チーズコーナーを重点的にチェックするとよいでしょう。
  • 成城石井:輸入チーズの品ぞろえが豊富で、リコッタサラータやスモークタイプ(アフミカータ)を見かけることがあります。店舗によっては予約注文も可能です。
  • その他スーパー・専門店:チーズ専門店やイタリア食材店では安定的に見つかるケースが多く、種類も豊富です。

ポイントは、事前に店舗に問い合わせることです。オンラインでは在庫・価格が確認できる場合もあるため、遠方な店舗へ足を運ぶ前にWebサイトやアプリで在庫チェックすると効率的です。

リコッタサラータの特徴と使い方を総まとめ

ここまでの内容をまとめると以下となります。

  • リコッタサラータはリコッタチーズを塩漬け熟成させたセミハードチーズ
  • フレッシュなリコッタと比べて水分が少なく保存性が高い
  • 食感はやや硬めでしっとりし、塩味が強い
  • リコッタはミルク感、カッテージは酸味、リコッタサラータは塩気とコクが特徴
  • すりおろして料理に振りかけるのが定番の使い方
  • パスタやサラダ、ミネストローネの仕上げに活用できる
  • ノルマ風パスタなど南イタリアの伝統料理に使われる
  • カルパッチョやグリル野菜のアクセントにも合う
  • アイスやフルーツに削ってデザートのアクセントにもなる
  • 塩分が強いため使いすぎに注意が必要
  • アフミカータは燻製香が加わり肉料理やワインに合う
  • フェタやペコリーノ・ロマーノなどが代用チーズとして使える
  • 自宅では水切り・塩漬け・乾燥熟成で手作りできる
  • カルディや成城石井では店舗によって取り扱い状況が異なる
  • 専門店やネット通販なら種類や在庫が比較的安定している

参考資料:イタリア職人がつくるリコッタサラータ

この記事を書いた人

フードライター兼おつまみ研究家

チーズ、ナッツ、オリーブ、生ハム、クラッカーなど、おうち飲みをちょっと特別にする【オツマミ】の魅力を、丁寧にわかりやすくご紹介しています。

食文化を学び、現在は在宅ワークの傍ら、家で楽しむ本格おつまみライフを日々探求中。

「気軽なのに本格的」なペアリングの世界を、ぜひ一緒に楽しみましょう!

目次