リコッタチーズはどこで買えるのか、お探しではありませんか。パンケーキやパスタに使いたいと思っても、普通のスーパーでは見かけないことが多く、困ってしまうことがあります。成城石井やカルディ、コストコ、イオン、業務スーパーといった店舗での取り扱いはどうなのか、また、国産品はあるのか、値段はいくらくらいなのか、気になりますよね。さらに、リコッタチーズは生で食べられるのか、もし手に入らない場合の代用や、何の代わりに使えるのかといった疑問も出てくるかもしれません。この記事では、そうしたリコッタチーズに関する様々な疑問を解消し、どこで買えるのかを具体的に解説します。
- リコッタチーズの主な販売場所(実店舗と通販)が分かります
- スーパーごとの取り扱い傾向や特徴を把握できます
- 国産品と輸入品の価格相場や違いを理解できます
- 安全な食べ方や、手に入らない場合の代用方法が分かります
リコッタチーズはどこで買える?販売店ガイド
普通のスーパー・イオン・業務スーパーでの取り扱い

リコッタチーズを探す際、まず思い浮かぶのが身近なスーパーマーケットかもしれません。しかし、「普通のスーパー」と称される一般的な食品スーパーでは、リコッタチーズの取り扱いは稀なケースと言えます。
これにはいくつかの理由が考えられます。リコッタチーズは、水分量が多くデリケートな「フレッシュチーズ」に分類され、賞味期限が比較的短いという特性があります。一般的なスーパーマーケットでは、カッテージチーズ(サラダ用)やマスカルポーネチーズ(ティラミス用)のように、特定の用途で広く認知され、安定した需要が見込めるチーズが優先的に定番商品として採用される傾向があります。リコッタチーズは、まだそこまでの定番需要に至っていないため、定番商品として棚に並んでいないことが多いのが実情です。
イオンやイトーヨーカドーのような大手総合スーパー(GMS)の場合、状況は少し異なります。これらの店舗はチーズコーナーの規模自体が大きく、品揃えの幅も広いため、取り扱いがある店舗も存在します。特に、都市部の大型店や、輸入食材の取り扱いに力を入れている店舗、あるいはオーガニック食品のコーナーが充実している店舗では、リコッタチーズが見つかる可能性があります。
ただし、これらの大手スーパーであっても、全ての店舗で常時置いているとは限らず、地域や店舗の品揃えの方針、仕入れのタイミングに大きく左右されます。トップバリュやセブンプレミアムといったプライベートブランドでの定番商品化も、現時点では広く行われていません。もしお近くのイオンなどで探す場合は、訪問前にチーズコーナーの担当部署へ電話などで在庫を確認してみると、無駄足を防ぐことができて確実です。
一方で、業務スーパーについては、そのビジネスモデルの特性上、取り扱いが難しい側面があります。業務スーパーは冷凍品や大容量の乾物、調味料に強みを持っていますが、リコッタチーズ(プレーンタイプ)の取り扱いは、冷凍品を含め、現在確認されていません(2025年11月時点)。リコッタチーズのような賞味期限が短くデリケートなフレッシュチーズは、業務スーパーが主軸とする商品ラインナップとは異なるようです。
したがって、最も身近な一般的なスーパーや業務スーパーで見つけるのは難易度が高く、他の選択肢を検討するのが賢明と考えられます。
成城石井・カルディ・コストコでの取り扱い

より確実な購入先として、輸入食材や高品質な食品を扱う専門店や、特定の形態を持つ小売店が挙げられます。これらの店舗は、一般的なスーパーとは異なる品揃えの基準を持っているため、リコッタチーズに出会える可能性が高まります。
成城石井
成城石井は、高品質な食材や専門性の高い商品を国内外から積極的に導入するマーチャンダイジング戦略を特徴としており、リコッタチーズの取り扱いが非常に期待できる店舗の一つです。
チーズコーナーが充実しており、例えばタカナシ乳業の「北海道リコッタ」のような国産品や、本場イタリアからの輸入品が販売されている例があります。国産品は、北海道産の生乳を使用するなど、素材にこだわった製品が見られます。
参考資料:タカナシ乳業株式会社 公式サイト
また、成城石井は自家製の惣菜やデザートにも力を入れており、過去にはイタリア産リコッタチーズを使用したパスタソースやデザートが販売されるなど、食材として積極的に活用しています。これは、店舗自体がリコッタチーズの美味しさや使い方を顧客に提案している証拠とも言え、チーズそのものが見つからなくても、リコッタチーズを使った商品に出会える可能性もあります。
カルディコーヒーファーム

カルディコーヒーファームでは、リコッタチーズを使用したパスタソース(例:「トマト&リコッタ」ソースなど)が定番商品として販売されることはありますが、チーズそのもの(プレーンタイプ)の取り扱いは、店舗や時期によって大きく異なるようです。
カルディは駅ビルやショッピングセンター内など、比較的コンパクトな店舗も多く、商品の回転率と冷蔵スペースの確保が品揃えの重要な要素となります。リコッタチーズのような賞味期限の短いフレッシュチーズは、全店での常時在庫が難しい「スポット入荷品」や「大型店限定品」となっている可能性があります。もしカルディで購入したい場合は、比較的規模の大きい店舗を狙うか、訪問前に最寄りの店舗に冷蔵品の在庫状況を問い合わせてみることをお勧めします。
コストコ
コストコでは、大容量のパッケージでお得に購入できる可能性があります。コストコは会員制の倉庫型店舗であり、その特性上、取り扱う商品も大容量単位となります。過去にイタリアのメーカー「ギデッティ(Ghidetti)」のリコッタチーズが295gの2個パックで販売されていた実績があります。
また、デリ(惣菜)コーナーでも、リコッタチーズをふんだんに使った「リコッタロゼパスタ」などの商品が期間限定で登場することがあります。ただし、コストコの商品は在庫が常に変動し、特にチーズのような輸入品は定番商品以外は入れ替わりが早いため、訪問時に必ずしもあるとは限りません。大容量である点も考慮し、使い切れるかを考えてから購入するのが賢明です。
これらの店舗は取り扱いの可能性が高いものの、在庫が不安定な場合もあるため、確実性を求めるならオンライン通販(楽天市場やAmazon、チーズ専門店サイト)の利用が最も手堅い選択肢となります。
リコッタチーズはどこで買えるか以外の疑問
国産品の値段は?いくらくらいで買える?

リコッタチーズには輸入品だけでなく、近年品質の向上が著しい日本国内で製造された「国産品」も数多く存在します。国内の酪農家やチーズ工房の技術が向上し、高品質な生乳やホエイ(乳清)が手に入りやすくなったことが背景にあります。
国産のリコッタチーズは、特に品質にこだわる小規模なチーズ工房や牧場によって多く生産されています。そのため、一般的な流通ルートに乗ることは少なく、その多くは工房の直営オンラインショップ、チーズ専門の通販サイト、または都市部にある特定のアンテナショップなどで購入可能です。フレッシュさが命の商品特性上、生産者から消費者へ直接、または最短のルートで届けられる形態が主流となっています。
中には、タカナシ乳業の「北海道リコッタ」のように、比較的広域に流通している商品も存在します。こうした商品は、成城石井などの高品質な食材を扱う一部の高級スーパーで取り扱われることがあります。これは、商品の品質や価格帯が、それらのスーパーの顧客層と合致するためと考えられます。
値段の相場については、輸入品と国産品で明確な傾向の違いが見られます。
輸入品は、イタリア産などが比較的手頃な価格で見つかることがあり、一例として250gで1,000円前後(100gあたり約400円)から販売されていることがあります。これらは大規模な工場で生産され、安定した流通網によって輸入されるため、価格を抑えることが可能になっています。
対照的に、国産品は100gあたり600円から900円程度が相場となり、輸入品と比較してやや高価な傾向にあります。この価格差には明確な理由があります。第一に、国産の新鮮な生乳や、チーズ製造の副産物であるホエイを原料としている点です。ホエイは鮮度が落ちやすく、またリコッタチーズの製造には一定量が必要となるため、原料の確保と迅速な処理が求められます。第二に、その多くが小規模な工房で丁寧に手作りされている点です。機械による大量生産とは異なり、職人の技術や品質管理にコストがかかるため、その価値が価格に反映されています。
価格は異なりますが、国産品には輸送時間が短いことによる圧倒的な「フレッシュさ」や、作り手のこだわりが詰まったミルク本来の繊細な風味をダイレクトに楽しめるという、価格以上の魅力があると言えるでしょう。
生で食べられる?何の代わり・代用になる?

リコッタチーズは、その製造工程を理解すると、安心して生で食べられることがわかります。
「リコッタ(Ricotta)」とは、イタリア語で「再び(Ri)煮る(cotta)」という意味を持ちます。その名の通り、リコッタチーズは、一度チーズ(例:ペコリーノなど)を作った際に出るホエイ(乳清)を、約80°Cから90°Cの高温で再加熱することで作られます。この加熱によって、ホエイに含まれるタンパク質(主にアルブミンやグロブリン)が凝固し、それをすくい集めたものがリコッタチーズとなります。
つまり、製造工程で既に高温加熱がされており、殺菌処理が完了しています。分類上は「フレッシュチーズ(非熟成チーズ)」となりますが、これは熟成期間を経ていないという意味であり、非加熱という意味ではありません。
そのため、購入後にそのまま生で食べることが可能です。ほんのりとしたミルクの甘みと、ふんわりと滑らかな食感が特徴で、サラダのトッピングにしたり、パンに塗ってから蜂蜜やジャム、オリーブオイルをかけたりしてデザートとして楽しむのに最適です。
ただし、安全性に関して、特に妊娠中の方がチーズを召し上がる際には留意すべき点があります。一般的に、海外製のナチュラルチーズ(特に非加熱製造のものやソフトチーズ)に関して、リステリア菌による食中毒のリスクが指摘される場合があります。リステリア菌は、冷蔵庫内のような低温でも増殖できる細菌です。
参考資料:厚生労働省『リステリアによる食中毒』

日本国内で流通しているリコッタチーズは、上記の通り製造工程で加熱処理されており、基本的にリステリア菌のリスクは非常に低いとされています。しかし、もしご心配な場合は、万全を期して加熱して食べることをお勧めします。リステリア菌は75°C以上の加熱で死滅するとされていますので、ピザのトッピング、ラザニア、パスタソースの具材として使用するなど、中心部まで十分に加熱してから召し上がるとより安心です。
また、もし料理に使いたいのにリコッタチーズが見つからない場合、いくつかの食材で代用を試みることができます。
最も近い代用品として挙げられるのはカッテージチーズです。カッテージチーズは牛乳を凝固させて作るのに対し、リコッタチーズはホエイを再加熱して作るという原料と製法の違いはありますが、さっぱりとした風味や白く柔らかい見た目が似ています。
ただし、食感には明確な違いがあります。カッテージチーズの方が水分が少なく、粒状(そぼろ状)でほろほろしています。対照的に、リコッタチーズの方がより滑らかでクリーミーな食感を持つ傾向があります。もしパンケーキやチーズケーキなどのお菓子作りに使う場合は、カッテージチーズを裏ごししたり、ブレンダーにかけたりすると、リコッタチーズに近い滑らかさを出すことができます。
その他、料理の目的に応じて、より濃厚なコクを加えたい場合はマスカルポーネチーズ、さっぱりとした酸味を加えたい場合は水切りヨーグルトも、代用として使われることがあります。これらは風味や特性が異なるため、元のレシピの味わいを再現するというよりは、風味を近づけるための工夫として捉えると良いでしょう。
リコッタチーズはどこで買えるかの総まとめ

リコッタチーズの購入場所や関連する疑問について、要点を以下にまとめます。
- リコッタチーズを探す際、一般的なスーパーでの遭遇率は低いです
- イオンなどの大型スーパーでは店舗により取り扱いがある場合もあります
- 業務スーパーでは、現時点でプレーンタイプの取り扱いは確認されていません
- 購入の確実性が高いのは、成城石井などの高級スーパーです
- コストコでは過去に大容量パックの取り扱い実績があります
- カルディではチーズそのものより関連ソース類の取り扱いが中心です
- 最も確実で品揃えが豊富なのは楽天市場やAmazonなどの通販サイトです
- 通販では、イタリア産などの輸入品が手頃な価格で見つかります
- 国産のリコッタチーズも多く、主に通販や専門店で購入可能です
- 国産品は100gあたり600円から900円程度が相場です
- 国産品は輸入品に比べ、やや高価な傾向にあります
- リコッタチーズはフレッシュチーズであり、生で食べることが可能です
- 妊娠中などで心配な場合は加熱して食べるのがより安全です
- リコッタチーズが見つからない場合、カッテージチーズが代用品になります
- カッテージチーズはリコッタより水分が少なく粒状なのが特徴です
